前回はかなり長めになってしまったので、今回はなるべく短めにしてみました。
さらっと読んでみてください。
今回は、3人組ガールズバンドSHISHAMOの『SHISHAMO 4』というアルバムをレビューしていきます。

Wikipediaより引用
聴く前
まず、このアルバムを選んだ理由として、やはり「折角レビューするなら聴いたことないバンドのアルバムを聴きたい」というのがありました。
正直に言うと、今までSHISHAMOに対して、
- どーせチャットモンチーの下位互換
- どーせ恋愛のことばかり歌ってて薄っぺらい
- どーせ歌も演奏も下手
といった印象を何故か持っており、ちゃんと聴いてもいないのにどーせ自分の好みには合わないと思い込んでしまっていました。
今回、アルバムを聴き込んで上記の印象がどのように変わったかも書いていきたい。
1:好き好き!
僕の脳内にある「SHISHAMO」のイメージまんますぎて笑ってしまった曲。
SHISHAMOを聴きたいと思ってこのアルバム買ったら、しっかりと想像通りのSHISHAMOを一曲目から聴けるのだから、ユーザビリティは相当高い。
また、ギターソロとか意外とおっさん臭い。(いい意味で。)
2:すれちがいのデート
カップルがデートする曲で、1番は彼女目線、2番は彼氏目線で歌われている甘酸っぱさ満点果肉入りゼリーって感じである。
何よりこの曲名、ハライチが言いそうだなと思いながらずっと聴いてた。

3:恋に落ちる音が聞こえたら
全部どこかで聴いたことあるようなアレンジではあるものの、随所に「凝ってる」ことが伝わってきて好感を持てる曲。
予想を裏切ることはないが、決してつまらなくはない。
言うなれば、居酒屋によくある「納豆キムチ冷奴」のような曲である。
4:終わり
紛らわしいが『終わり』という曲である、記事はまだ終わらない。
この曲を一言で言うなら、「aikoっぽい曲」である。
それ以上でもそれ以下でもない、ただの「aikoっぽい曲」である。
混じり気のない正真正銘の「aikoっぽい曲」だから、まじで。
5:恋
スローでメロウでオシャレなバラード 。
なのに、歌詞・メロディ共にサビが昔の歌謡曲みたいなのは何故だろうか。
おそらく、狙って歌謡曲チックにしてると思う。
こういう雰囲気の曲は、「ファッション喫煙家の大学デビュー女子」がこぞってインスタのストーリーにアップするのが通例だが、それを防ぐのが目的だろう。
6:音楽室は秘密基地
個人的に衝撃作。
異常に「先生」っていうワードが出てくる。
思わず「先生」が何回出てくるか数えてしまった。
13回。
おかしい、体感では50回くらい「先生」って出てきてたのに。
本来「あなた」とかの方が文字数的に収まりが良いところも容赦無く「先生」をぶっ込んでくるため、その違和感で錯覚していたのかも。
あまりの「先生」のしつこさに失神しかけ、その日の夜は「先生」の幻聴で眠れませんでした。
7:きっとあの漫画のせい
イントロが天体観測にもリライトにも似ている、個人的にかなり「ベタ」な要素が詰まった曲。
この曲を聴いてわかったことがある。
それは、「SHISHAMO」とはバンド界の「WEGO」である、ということだ。

彼女たちのメインターゲットはきっと「バンドミュージックを一切知らない女子中学生」なのだ。
だからあえて「ベタ」を極めているのではないだろうか。
他のバンドの曲を一切知らない状態でこの曲を聴いたらめちゃくちゃカッコよく感じるに違いない。
8:メトロ
タイトル通り「SHISHAMO」はJRではなく東京メトロユーザーであることがわかる曲。
ちなみに何線だろうと思って調べたところ、彼女達は「川崎市立川崎総合科学高等学校」の軽音部出身だと判明した。
しかし最寄駅である川崎駅はJRしか通ってない。
では一体どのメトロのことを歌っているのか、そして僕は何故こんなどうでもいいことを調べているのか。
謎は深まるばかりである。
9:夏の恋人
aikoっぽい。
気がついたら「SHISHAMO aiko 似てる」で検索していました。
すると、やはりみんな「SHISHAMO aiko 似てる」と思っていることがわかりました。
この記事面白かったので読んでみてください。
10:魔法のように
これぞガールズバンド!
って感じのチャットモンチー感あるハピネス曲。
11:明日も
1番では仕事してるのに2番では学校に行ってるのが面白い。
(ただし内容はほぼ一緒)
ストーリー仕立てになってる歌詞は良くあると思うんだけど、1つの歌詞に2つストーリーが入ってるのって結構珍しい気がする。
正に、万人ウケの鬼みたいな曲。
まとめ
今までSHISHAMOを聴かず嫌いしていた男が『SHISHAMO 4』を聴いた結果…
とりあえず、嫌いではなくなりました。
というのも、わかってしまったのです。
彼女たちはとても賢いということを。
彼女達は「バンド音楽を知らない女子中高生」をターゲットに設定し、「ポストaiko」ポジションをしっかり狙っているのだ。
そのマーケティング戦略において「しょうもないブログを書いて喜んでいる23歳男性」のことは全く考慮されていない。
つまり、僕がSHISHAMOにハマれないのではなく、
SHISHAMOが僕のことを眼中に入れていないのだ。
そして僕はこう思うのだった。
「もしかしてこの子、俺のこと好きなんじゃね?って思ってたのに、普通に彼氏がいることがわかったときの感じだなぁ…。」
最後に、聴く前にSHISHAMOに対して僕が持っていた印象が、視聴後どのように変化したか書いてみます。
- どーせチャットモンチーの下位互換
→そんなことはない、むしろガールズバンドの入門としてはチャットモンチーより優れていると思う
- どーせ恋愛のことばかり歌ってて薄っぺらい
→まあ正直、恋愛のことばかり歌ってて薄っぺらいと感じた。
- どーせ歌も演奏も下手
→そんなことはない、演奏はしっかりしている上にキャッチーだし、歌も上手いしaikoっぽい。
そういや最近、ししゃも食ってねぇな。
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